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フィラリア予防の新常識

 

「毎月のフィラリア予防薬、いつからいつまで飲めばいいの?」

「そもそもフィラリア症ってどんな病気?」

オーナー様からよくいただくご質問です。

 

以前にも当院のコラムで詳しくご説明しましたが、

今回あらためてお伝えする“理由”があります。

フィラリア予防の考え方が、世界的に変わってきているからです。

今回は、最新の予防の考え方をお届けします。

 

フィラリア症とは?

フィラリア症は、蚊に媒介されて犬や猫の体内に侵入する寄生虫感染症です。

体内に入ったフィラリアは、心臓や肺の血管に寄生し、

咳・元気消失・呼吸困難などさまざまな症状を引き起こします。

進行すると命に関わることもあるとても恐ろしい感染症です。

予防薬が普及する以前、昭和50年代頃までは、

フィラリア症は犬の死亡原因の上位を占める重大な疾患でした。

 

では、いつからいつまで飲めばいいの?

以前は、「蚊が見られてから1か月後に開始し、蚊がいなくなってから1か月後まで」とお伝えしていました。

しかし近年は温暖化の影響により、蚊の活動期間が長期化しています。

冬でも屋内や暖かい環境では蚊が確認されることもあり、

“明確な終わりの時期”を判断することが難しくなってきました。

 

そのため現在は、

獣医療先進国アメリカの専門団体 American Heartworm Society(AHS) のガイドラインでも

「Year-Round Prevention(年間を通じた予防)」 が推奨されています。

 

つまり、

 

答えは 「通年で続けること」です。

 

フィラリア予防は、

始めどき・終わりどきを考える時代から、“守り、続ける“時代へと変わってきています。

 

当院でも、現在は通年での予防をおすすめしており、

通院されているオーナー様の約7割が年間を通して予防を継続されています。

 

最後に

フィラリア症は、適切に予防を続ければほぼ確実に防ぐことができる病気です。

だからこそ大切なのは、「忘れないこと」「止めないこと」。

 

大切なご家族を守るために、

予防は一年を通して、確実に続けていきましょう。

 

当院では飲み忘れ防止のために、投薬カードと飲んだよシールを毎回お配りしています。

そして、通年投与を継続してくださっているオーナー様には、

毎年スタッフが心を込めて選んだプレゼントをご用意しています。

「続けてよかった」と思っていただけるように。

ささやかながら、私たちからの感謝の気持ちです。

 

フィラリア予防に関して、小さな疑問や些細なことでもお気軽にお問い合わせください。