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フィラリア予防 いつからいつまで?

こんにちは。看護師の岩永です。

春になると、フィラリアの予防シーズンに入ります。 よくオーナー様より、フィラリアの予防はいつからいつまでしたらいいの?とご質問をいただくことがあるのでここでご紹介しようと思います。

 フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患ですが、予防できる病気です。 正しい知識を持ってしっかり予防しましょう!

 

フィラリア予防は、フィラリアのライフサイクルを知ることで理解を深められます。

①フィラリアに感染した犬の血液を蚊が吸うことでフィラリアの赤ちゃん(ミクロフィラリア)が蚊の体内に

②蚊の体内でミクロフィラリアが感染子虫と呼ばれる段階まで成長

③蚊の吸血によって感染子虫が犬の体内へ

④犬の皮下や筋肉で脱皮・成長しながら血中を目指す

⑤③から約120日で血中に侵入、心臓を目指す

⑥心臓に寄生した成虫がミクロフィラリアを産み血液中へ放出 

フィラリアの予防薬は④のフィラリア幼虫に効果を発揮する駆虫薬です。

上記を踏まえ、最初の質問にお答えします。

フィラリア予防はいつからいつまで続ければいいの?

その答えは、

蚊がみられてから1ヶ月後にスタートし、 蚊がいなくなってから1ヶ月後までです!

③〜⑤に移行するまでに駆虫する必要があるため、蚊がいなくなってから1ヶ月後に最後の投薬をすることが大事です。

しかし最近は暖冬により、「冬の間も蚊を見かけた」と飼い主様よりお話を伺うことがあります。

過去に類を見ない暖冬のために過去のデータから予測することも難しいです。

ではどうしたらいいか?

 

当院では通年投与を推奨しております。

 

通年投与とは季節や気温に関係なく、年間を通じて毎月投薬することです。

特に獣医療先進国であるアメリカなどの諸外国では通年投与でしっかりと予防することが推奨されています。

フィラリア症は予防できる病気です。

 

⚠️ただし、注意点も⚠️

投薬するのを忘れた!など予防薬を投薬していない期間がある場合、慌てて投薬してしまうのはとても危険です⚠️

もし予防薬を投薬してない期間にフィラリア症に罹ってしまっていた場合、そのまま投薬してしまうと命に関わることがあります。

予防期間が空いてしまっている場合はご来院いただき、フィラリア検査をしてから予防を開始することでリスクは回避できます。

正しい知識を持って大切な家族をフィラリア症から守りましょう🐶

わからないことがありましたら、お気軽にご相談くださいね♪